「海の砂漠」と呼ばれる亜熱帯外洋域において、最新の高感度分析技術を駆使して海洋表層の生物生産を支える栄養塩供給プロセスを明らかにした論文が出版されました。亜熱帯外洋域では生物に含まれるリンは窒素に比べて再生されやすいため、ほんのわずかなリン供給が活発な生物生産を維持していることが明らかになりました。
Hashihama, F., Yasuda, I., Kumabe, A., Sato, M., Sasaoka, H., Shiozaki, T., Saito, H. et al. Nanomolar phosphate supply and its recycling drive net community production in the subtropical North Pacific. Nature Communications 12, 3462 (2021). https://doi.org/10.1038/s41467-021-23837-y
亜熱帯北太平洋における年間の群集生産を支えるための、炭素、窒素、リンの収支(mol m-2 y-1, 0-100 m)
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